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去る2003年7月4日(日曜)に千登世橋教育文化センターにおいて、第3回
著者が語る読書会が開かれました。
本書は2001年ミステリー協会評論・その他の部門で大賞を受賞された上下巻に渡る大作で、「本を歩くドキュメンタリー」「フィクションから読む史実」というユニークな着想に端をなされています。読書会では春江一也著『ベルリンの秋』を副読本として、20世紀の歴史に大きな影響を落としたベルリンの壁崩壊を中心にお話を頂きました。
会はまず冒険小説の概念とは? という疑問から出発し、『海底二万マイル』『八十日間世界一周』『ターザン』などを例に引きながら、産業革命がもたらした交通便の発達と、印刷技術の向上などを含めて解説されました。その後も副読本及び当日配布資料をもとに、文献に残された冷戦の姿を追いました。井家上氏は「歴史を動かすのは常に人間である。そこではさまざまな立場の一人一人が主人公であり、それを追うための冒険小説を読むことは非常に大切なことだ」と、歴史を学ぶことの重要性、小説を読むことの面白さを改めて語ってくれました。
休憩を挟んで設けた質疑応答におきましては、たくさんの個性的な質問をお寄せいただきました。時間の都合上、いただいた質問全てへのご回答はなりませんでしたが、読書会後のアフターズ・スクール(懇親会)の出席率も九割と充実し、そうした場におきましてご交流いただけたことと思います。
井家上氏独特の軽妙な語り口に、会場は終始和やかな笑いに溢れておりました。初夏の日差しも厳しい日でしたが、お集まりいただいた皆さまならびに井家上氏には、心より感謝申し上げます。
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