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第3回著者が語る読書会

04年7月4日(日)開催

講師 井家上 隆幸 テキスト 20世紀冒険小説読本

読書会報告 講師紹介 テキスト紹介

   

 去る2003年7月4日(日曜)に千登世橋教育文化センターにおいて、第3回 著者が語る読書会が開かれました。

 本書は2001年ミステリー協会評論・その他の部門で大賞を受賞された上下巻に渡る大作で、「本を歩くドキュメンタリー」「フィクションから読む史実」というユニークな着想に端をなされています。読書会では春江一也著『ベルリンの秋』を副読本として、20世紀の歴史に大きな影響を落としたベルリンの壁崩壊を中心にお話を頂きました。

 会はまず冒険小説の概念とは? という疑問から出発し、『海底二万マイル』『八十日間世界一周』『ターザン』などを例に引きながら、産業革命がもたらした交通便の発達と、印刷技術の向上などを含めて解説されました。その後も副読本及び当日配布資料をもとに、文献に残された冷戦の姿を追いました。井家上氏は「歴史を動かすのは常に人間である。そこではさまざまな立場の一人一人が主人公であり、それを追うための冒険小説を読むことは非常に大切なことだ」と、歴史を学ぶことの重要性、小説を読むことの面白さを改めて語ってくれました。

 休憩を挟んで設けた質疑応答におきましては、たくさんの個性的な質問をお寄せいただきました。時間の都合上、いただいた質問全てへのご回答はなりませんでしたが、読書会後のアフターズ・スクール(懇親会)の出席率も九割と充実し、そうした場におきましてご交流いただけたことと思います。

 井家上氏独特の軽妙な語り口に、会場は終始和やかな笑いに溢れておりました。初夏の日差しも厳しい日でしたが、お集まりいただいた皆さまならびに井家上氏には、心より感謝申し上げます。


講師 井家上 隆幸
テキスト

『20世紀冒険小説読本』(早川書房)

副読本 『ベルリンの秋』/春江 一也(集英社文庫)
開催日時

04年7月4日(日曜日)

場所

千登世橋教育文化センター



井家上 隆幸
(いけがみ たかゆき)

 昭和33年三一書房に入社。小沢昭一「私は河原乞食考」清水一行「兜町」などを手がける。47年に退社しその後、「日刊ゲンダイ」の創刊に参画する。49年フリーとなりジャーナリズム論、社会風俗を題材にして各媒体で活躍中。日本エディタースクール講師、日本ジャーナリスト専門学校講師を勤めた。日本推理作家協会所属。



『20世紀冒険小説読本』
井家上隆幸著
【海外篇】【日本篇】各3000円税(各税別)

 戦争、侵略、革命、謀略――激動の20世紀を作家はどう描いたか? およそ550冊もの資料を元に゛知られざる20世紀"を描き出す。本書は「ミステリマガジン」紙上で4年間連載されたものを、大幅に加筆修正し、改題して単行本化したものである。(本書カバー文より一部抜粋して改編)


『ベルリンの秋』
春江 一也著
【上】880円【下】940円(各税別)



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